こんにちは青藍堂の院長大坪です。
前回に引き続き青藍堂で用いている花粉症の治療法をご紹介いたします。
今回は「鼻磨き」です。
鼻磨きとは、慢性上咽頭炎に対する治療です。
この治療は、横浜中華街で治療院を開業されている先生から教えていただいたのがきっかけで、青藍堂でも治療として用い始めました。
鼻磨きは、もともと東京医科歯科大学の堀口申作教授が考案した、慢性上咽頭炎に対するBスポット治療を基にした治療です。
上咽頭はその構造上、空気が滞留しやすく細菌やほこりが付着しやすいため、炎症が起こりやすい場所です。
現代社会ではストレスや疲労の蓄積、食事の不摂生、睡眠不足など生活習慣が乱れがちなので、自律神経の乱れや、免疫力の低下などで上咽頭の炎症が長期に渡って治らず慢性上咽頭炎に移行してしまいます。
堀口申作教授は慢性上咽頭炎と各種疾患の関連性として、多くの疾患を報告していますが、その中に花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー疾患も含まれています。
慢性上咽頭炎がある場合には、上咽頭においてリンパ球が常に臨戦態勢になっているため、少しの刺激でアレルギー反応が生じてしまいます。
また、副交感神経が優位の状態が続くとアレルギー性疾患が生じやすいとされています。
慢性上咽頭炎は自律神経のシステムに乱れが生じるとされているため、鼻磨きにより炎症が治ることで自律神経のバランスが安定して、アレルギー症状を発症しにくくさせると考えられます。
慢性上咽頭炎の見わけ方
①ノドの痛み
②咳(上咽頭からの分泌物が下に流れて気管に入ることで生じる)
③耳の下を押して痛みを感じる(炎症がひどいと押さなくても痛みや違和感あり)
※自覚症状のない方も多いです。
青藍堂では鼻磨きを始め、その他の治療を用いて花粉症やその他のアレルギー疾患に対応していますが、基本は日々の生活習慣が大事だと考えています。
・食事の不摂生を控える
・冷たいものは習慣的に飲まない
・ストレスを溜めない
・充分な睡眠時間の確保
・疲れ過ぎない
・適度な運動
当たり前の事のようですが、このような事をひとつでも生活習慣に組み込んでみると、つらい症状も改善されるかもしれません。
生活が今よりも更に楽しくなりますので実践してみてはいかがでしょうか?
※慢性上咽頭炎の治療に関しては、日色鍼灸院のブログに詳しく書かれていますので下記にリンクを貼っておきます。こちらも参考になさってください。
参考
『慢性上咽頭炎に対する鍼灸治療について』日色鍼灸院
『堀口申作のBスポット療法』堀口申作
『病気が治る鼻うがい健康法』堀田修
『道なき道の先を診る 慢性上咽頭炎の再興が日本の医療を変える』堀田修 相田能輝
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