梅雨の時期、湿気が多くなると身体に重だるさやむくみ、胃腸の不調を感じやすくなりますよね。今回は、そんな「湿邪(しつじゃ)」対策におすすめの「青山椒(あおさんしょう)」についてご紹介します。
梅雨期は高温多湿で、体内に余分な水分がたまりやすくなります。以下のような症状が現れることが多いです。
- 身体が重く感じる
- 頭がぼんやりする
- むくみやすい
- 食欲が落ちる
これらは中医学でいう「湿邪」が原因。余分な水分が気の巡りや消化機能を妨げ、多様な不調を招きます。
中国の四川省で青山椒が多く用いられる理由
四川省は長江上流の内陸に位置する盆地で、夏は標高の高さにもかかわらず湿度が非常に高く、曇りの日が多い気候です。そのため体内に湿気がたまりやすく、重だるさや関節の不快感を招きやすいとされます。
東洋医学では、その土地の気候に合わせた食事が健康を支えると考えられており、青山椒の「辛(からい)」・「麻(しびれる)」という強い辛味は、身体を温めて発汗を促し、湿邪を発散するとともに、胃腸の働きを整える役割を果たします。このため、四川料理では青山椒が欠かせない香辛料となっています。
青山椒がもたらす主な効果
- 温めて散寒(さんかん)
冷えによる腹部の不快感や痛みを緩和します。 - 燥湿(そうしつ)
体内の余分な水分を乾かし、むくみや重だるさを改善します。 - 気の巡りを整える
胸やお腹の張り、消化不良をスッキリさせます。
おすすめの取り入れ方
山椒茶
青山椒+生姜+棗(なつめ)をお湯でじっくり煎じて飲むと、発汗を促して湿邪の排出をサポートします。
調味料として
醤油+青山椒、オリーブオイル+青山椒など
こんな方はご注意を
青山椒は辛性・温性が強いため、以下の方は過剰に熱を生じる恐れがあります。
- 体内に熱がこもりやすい方(ほてり・のぼせが強い)
- 口渇や便秘傾向で、すでに乾燥気味の方
心配な場合は一度ご相談ください。
まとめ
梅雨の湿邪対策に青山椒は、体を温めながら余分な水分を乾かし、むくみや重だるさを和らげる力があります。日々のセルフケアに取り入れて、すっきりとした体調を保ちましょう。
コメント