印西市草深の鍼灸治療院

電話
LINE
オンライン予約(2回目以降の方のみ)
お問い合わせフォーム
アクセス
Instagram
養生

湿邪と青山椒

梅雨の時期、湿気が多くなると身体に重だるさやむくみ、胃腸の不調を感じやすくなりますよね。今回は、そんな「湿邪(しつじゃ)」対策におすすめの「青山椒(あおさんしょう)」についてご紹介します。

梅雨期は高温多湿で、体内に余分な水分がたまりやすくなります。以下のような症状が現れることが多いです。

  • 身体が重く感じる
  • 頭がぼんやりする
  • むくみやすい
  • 食欲が落ちる

これらは中医学でいう「湿邪」が原因。余分な水分が気の巡りや消化機能を妨げ、多様な不調を招きます。

中国の四川省で青山椒が多く用いられる理由

四川省は長江上流の内陸に位置する盆地で、夏は標高の高さにもかかわらず湿度が非常に高く、曇りの日が多い気候です。そのため体内に湿気がたまりやすく、重だるさや関節の不快感を招きやすいとされます。

東洋医学では、その土地の気候に合わせた食事が健康を支えると考えられており、青山椒の「辛(からい)」・「麻(しびれる)」という強い辛味は、身体を温めて発汗を促し、湿邪を発散するとともに、胃腸の働きを整える役割を果たします。このため、四川料理では青山椒が欠かせない香辛料となっています。

青山椒がもたらす主な効果

  1. 温めて散寒(さんかん)
    冷えによる腹部の不快感や痛みを緩和します。
  2. 燥湿(そうしつ)
    体内の余分な水分を乾かし、むくみや重だるさを改善します。
  3. 気の巡りを整える
    胸やお腹の張り、消化不良をスッキリさせます。

おすすめの取り入れ方

山椒茶
青山椒+生姜+棗(なつめ)をお湯でじっくり煎じて飲むと、発汗を促して湿邪の排出をサポートします。

調味料として
醤油+青山椒、オリーブオイル+青山椒など

こんな方はご注意を

青山椒は辛性・温性が強いため、以下の方は過剰に熱を生じる恐れがあります。

  • 体内に熱がこもりやすい方(ほてり・のぼせが強い)
  • 口渇や便秘傾向で、すでに乾燥気味の方

心配な場合は一度ご相談ください。

まとめ

梅雨の湿邪対策に青山椒は、体を温めながら余分な水分を乾かし、むくみや重だるさを和らげる力があります。日々のセルフケアに取り入れて、すっきりとした体調を保ちましょう。

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

  1. 湿邪と青山椒

  2. 姿勢を整えると、こんなに変わる!──毎日の「立つ・座る・歩く」を見直して健康アップ

  3. 【症例紹介】肋骨骨折の痛み

PAGE TOP