印西市草深の鍼灸治療院

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治療

花粉症② お臍の治療

こんにちは青藍堂の院長大坪です。

前回に引き続き青藍堂で用いている花粉症の治療法をご紹介いたします。

それはお臍の周りへの鍼です。

中国留学から帰国したのち、日本で出版されている鍼灸の本をいろいろ読んでいるうちに

長野潔先生の著作『鍼灸臨床わが三十年の軌跡』という本に出会いました。

著書の中には、アレルギー性疾患に対する治療の一つとして、ネーブル(臍)周囲四点という治療箇所が記載してあります。

花粉症以外にもアレルギー性の偏頭痛や鼻炎、気管支炎などにも効果が良いようです。

私も臨床で早速使用してみたところ、その再現性の高さに驚きました。

鼻水、鼻づまり、目の痒みなど花粉症の症状が1回の治療で改善される患者さんも多いため、現在でもこの治療法を使用しています。

ネーブル周囲四点はお臍の周り5mm以内に鍼を使用することで、門脈の鬱滞を取り除き肝臓に栄養をもった血液送ることにより、粘膜下組織のリンパの流れを良くしてアレルギー反応を抑えると著者は推察しています。

元々、お臍は神闕(しんけつ)穴というツボ名があります。

また、その周りには水分穴・陰交穴・肓兪穴というツボがあります。

神闕穴や水分穴、陰交穴は任脈という身体の正中線上を流れる経脈(気血の流れる連絡通路)の上に位置し、主に身体の水分代謝を良くして症状を取り除くツボです。また肓兪穴も胃腸を整える働きがあるので、お臍やお臍の周りのツボは胃腸を整えて全身の水分代謝を良くする効果があるようです。水分の代謝が良くなると粘膜の浮腫みなども無くなることから、アレルギー症状にも良いのかもしれません。

次回は、横浜の先生から教えていただいた花粉症の特効治療「鼻磨き」をご紹介したいと思います。

参考図書
『鍼灸臨床わが三十年の軌跡』 長野潔
『针灸腧穴通考』黄龙祥 黄幼民

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