同じツボでも「今日はチクッと痛い」「あまり痛くない」ことがあります。その理由を、東洋医学と現代医学、両方の視点からわかりやすくご説明します。
1. 体の中の状態による違い(東洋医学の視点)
- 体に老廃物や冷えがたまっていると、鍼が「詰まり」を感じて痛みやすい
- 体のエネルギーや血の巡りが弱いと、鍼の刺激をあまり感じず、痛みも軽い
- 鍼を刺したときに感じる「響き」は、治療が効いているサインでもある
2. 刺す場所や体の状態による違い(現代医学の視点)
- 皮膚の浅いところは神経が多く、「チクッ」と痛みを感じやすい
- 筋肉の奥や筋膜は刺激がやわらかく、「重だるさ」や「圧迫感」として感じることが多い
- ツボ周辺の神経の走り方や、その日の血流・緊張状態によって痛みの感じ方が変わる
- 刺す角度やスピード、鍼をねじる・揺らす手技によっても痛みの強さが変わる
- 緊張していると痛みを強く感じやすく、リラックスしていると心地よく感じやすい
まとめ
鍼治療中の「痛み」は、
- 体にたまっているものの有無
- 血流や組織の状態
- 刺し方や手技
- その日の緊張度合い
といったさまざまな要素がからみ合って起こります。当院では、患者さんのその日の体調やご希望に合わせて、痛みの出にくい刺し方・手技を心がけています。ご不安な点や気になることがあれば、どうぞお気軽にお知らせください。
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