印西市草深の鍼灸治療院

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症例

急性腰痛症(ぎっくり腰)

【相談内容】

20代の女性が、急な腰の激痛を訴えて来院されました。

「2日前、ふとした姿勢をとった瞬間に腰に電気が走るような痛みが襲いました。それ以来、あまりの痛さに身体を動かすこともままならず、日常生活に支障をきたしています」

来院時、患者様はコルセットをしっかりと装着し、少しでも身体を動かすたびに痛みに耐える苦悶の表情を浮かべておられました。 近所の整骨院で電気治療やラジオ波の施術を受けたものの、症状に変化が見られず、「このまま動けなかったらどうしよう」という強い不安を抱えて鍼灸を頼ってこられました。

特に辛いのが「横になれない」こと。仰向けも横向きも痛みが強く、腰を少し前屈させた状態で立っているのが一番楽だという、非常に重度の状態でした

  • 主訴:急性の腰痛、動作時の激痛、歩行困難。

【中医学的分析】

中医学では、今回のような急激なぎっくり腰を「気滞血瘀(きたいたいけつお)」の状態と捉えます。

気滞血瘀(きたいたいけつお)
ストレスや不意の外力によって、身体を流れるエネルギー(気)と血液(血)の流れが急激に滞り、一箇所に留まってしまった状態です。中医学には「不通則痛(通ぜざれば則ち痛む)」という言葉があり、流れが止まった場所には強い痛みが生じると考えます。

今回のケースでは、特に身体の背面を流れる「督脈(とくみゃく)」や「太陽経(たいようけい)」という経絡(エネルギー)の通り道がブロックされていたため、腰を支える力が失われ、激しい痛みが生じていました。


【治療】

痛みのあまりベッドに横になることができなかったため、まずは「立ったまま」で痛みを緩和させる特殊なアプローチを行いました。

1. 遠隔部位への刺鍼(手と顔のツボ)

まずは腰から離れた場所にある「後谿(こうけい)」と「人中(じんちゅう)」というツボに鍼をしました。

  • 後谿: 手にあるツボで、背骨や腰の経絡と深く関わっています。
  • 人中: 鼻の下にあるツボで、督脈(背骨のライン)の気の滞りを一気に通すスイッチのような役割があります。

2. 動きながらの調整

鍼を刺した状態で、痛みに耐えられる範囲でゆっくりと身体を動かしていただきました。これにより、滞っていた「気」の巡りが強制的に促され、筋肉のロックが解除されていきます。

3. 全身のバランス調整

10分ほどの処置で「ベッドに横になれる」まで痛みが改善したため、仰向け・横向きでの施術に移行しました。腰そのものだけでなく、腰をかばってガチガチに固まっていた「頸部(首)」「肩甲骨周り」「背骨の際」の筋肉を丁寧に緩め、全身の血流を整えました。


【経過】

初診:

施術前は立っているのが精一杯でしたが、施術後はベッドに横になれるようになり、痛みは初診前の半分ほどに軽減。「これなら帰れそうです」と明るい表情を見せていただけました。

2回目(3日後):

日常生活での「ビクッとする痛み」は消失。違和感が残る程度まで回復しました。

3回目(1週間後):

すべての痛みが消失し、可動域も元通りになったため、完治として治療を終了しました。


【まとめ】

青藍堂では、ぎっくり腰の治療は通常1〜3回で終了することがほとんどです。「一刻も早くこの痛みから解放されたい」という切実な願いに、即効性のある鍼灸でお応えします。

また、私たちは単に鍼を打つだけでなく、痛みの原因が「単なる筋肉の問題」なのか、それとも「腰椎椎間板ヘルニア」や「圧迫骨折」などの重篤な疾患なのかを見極める「鑑別」を極めて重視しています。

症状によっては、無理に施術を続けず、提携先の病院をご紹介する場合もございます。それが患者様にとって最善の選択だからです。

「この腰痛、どこに行っても変わらない」と諦める前に、ぜひ一度当院へご相談ください。

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